2005-01-01から1ヶ月間の記事一覧

怒涛の日々が終わり、研究室に帰還。

今年は東京でもやるというクラシックの音楽祭、Folle journee。日本の記者に同行して通訳のバイト。

Alain Corbin, Jean-Jacques Courtine, Georges Vigarello編、HIstoire du corps (Seuil, 2005)。全3巻のうちの2巻までが刊行された。とりあえず革命から大戦までの期間を扱った第2巻を購入。第1巻はルネサンスから啓蒙の世紀まで。

ヴィム・ヴァンデケイビュス振付によるダンスの公演(Porteuses de mauvaises nouvelles)を見にLieu Uniqueへ。なかなかよかった。 帰宅してからアルテで放映のドキュメンタリー。サミュエル・フラーの「処女作」は、従軍中に立ち会ったファルケナウ収容所の…

中華料理屋Bambou d'orで、帰国する友人の送別会。

フランス3で『ショアー』全編放映中。9時ごろ始まって、途中ニュースなどをはさんで、朝の6時までぶっ続けでやるらしい。全部はとても無理なのでとりあえず第一部だけでも。以前日本で見たのだが、当然のように何も覚えていない。むしろところどころ覚え…

『Mon ami Machuca』(Andres Wood監督、2004、@カトルザ) チリの映画。フィルムの質感というか、色がよかった。ビクトル・エリセのフィルムを思わせるような。1973年、ピノチェトによるクーデターの起きた激動のチリを、少年の視点から描く。この時代を正…

『Eternal sunshine of the spotless mind』(Michel Gondry監督、2004年、@カトルザ) 「テレラマ映画祭」。雑誌『テレラマ』を買うと少し前の話題作が3ユーロで見られる。見逃していた作品へ足を運ぶ。 舞台は現代。でも「記憶消去医」が繁盛している。…

ArteでやっていたImre Kerteszのインタヴュー番組をみる。15歳でアウシュヴィッツに収監されたハンガリーの作家。テレビでもアウシュヴィッツ関連の特集が続く。月曜には『ショアー』が全編放映されるらしい。

地元の劇団Sciences 89の芝居を、大学の劇場に見に行く。ブレヒトの『Le commerce de pain』。まあみんながんばっていた。

ディディ=ユベルマンが『Image malgres tout』で論じたアウシュヴィッツの写真の一枚を、L'express誌の最新号が表紙にしている。でもディディ=ユベルマンはこの写真をこうして部分的に拡大して用いること自体を問題にしているのだが。

『Salo ou les 120 jours de sodome』(Piero Paulo Pasolini監督、1976年、@カトルザ) パゾリーニの旧作がやっていたので観に行く。今まで怖くて見れなかった作品。糞尿の表象について考えさせられる。アートの世界ではピエロ・マンゾーニの「Artist's sh…

『Tu marcheras sur l'eau』(Eytan Fox監督、イスラエル、2003、@カトルザ) 昨日のアモス・ギタイもそうだが、なぜかこのところイスラエル映画がよくかかっている。ギタイの新作は本国では2週間で上映打ち切り、批評も興行成績もさんざんだったらしいが…

『Terre promise』(Amos Gitai監督、@カトルザ) 90分。でも「これで終わり??」と思うくらい短く感じる。6、70分という印象。なんにせよ短いことはよいことだ。だが後半はまだ未完成なのではないかとすら思ってしまった。ハンナ・シグラをはじめと…

『A l'ouest des rails - Rouille I』(Wang Bing監督、@シネマトグラフ) ワン・ビン監督の9時間におよぶドキュメンタリーの第一部。タルコフスキーの映画に出てきそうな、中国の巨大な冶金工場の労働者たち。悪くはなかったけれどその後大きな展開も起こ…

今日も朝から研究室へ。早起き生活は一応続いているのだ。しかし翻訳ばかりで一日が終わる。 パリで見たE=J・マレー展のカタログ『Movement de l'air』を、まず巻頭のLaurent Mannoniの論文から読み始めるが、面白い。マレーが飛行機研究に熱を上げていた…

パリでみた美術展の続き。"Le Troisieme oeil", @Maison europeenne de la photographie 心霊写真展。カタログに掲載されていた幽霊の指紋(!)の写真が、実際には展示されていなかったのはやや肩透かしだったが、全体としては充実した内容。同じ場所で開催…

パリで行った美術展のメモ。 「フラゴナール美術館」7, avenue du General de Gaulle, 94704 Maisons-Alfort パリ郊外の獣医学校内の美術館。獣医学の実習に使われていた20世紀初頭の動物標本。画家フラゴナールのいとこにあたるという、もうひとりの知ら…

パリより帰宅。とりあえずパリで見た映画だけ、メモ。 『Alexandre』(オリヴァー・ストーン監督、2003年) 『Whisky』(Pablo Stoll, Juan Pablo Rebella監督、2003年) オリヴァー・ストーンの『アレクサンダー大王』はヨーロッパ資本だったのが意外だった…

『Une visite au Louvre』(Straub & Huillet監督、2004年、@シネマトグラフ) ルプチャンスキーとかレナート・ベルタとか、撮影監督たちの名前がなぜか並ぶクレジット。ほとんど同じ映画が2回つづけて上映されるという体験は、入れ替えのない古い映画館で…

『Rois et reine』(Arnaud Desplechin監督、2004年、@カトルザ) 今年最初に観たのはデプレシャンの新作。2時間半以上、退屈はせずに観れたが、勝手にしてくれ、という感じ。逆に言えばこれだけ私的な題材でここまで引き込ませるのだからすごいとも言える…

昨夜は宴会疲れからか早く寝てしまい、そのため今朝は5時に目が覚め、7時半に一番乗りで研究室に到着。ちょうどよい機会なので早起きを今年のResolution pour la nouvelle annee(一年の計)ということにする。夜は映画に行くつもりが、昨日の残りの牡蠣で…

ブルターニュ地方、Morbihan県の、Riviere d'Etelという、Riviere(川)とはいっても実は入り江の沿岸、Saint-CadoというCommuneの近くで新年を迎えた。目の前の海から自分たちで採った巨大な牡蠣やムールにウニを、そのまま食卓へ。ウニはフランスでは食べ…