『Tu marcheras sur l'eau』(Eytan Fox監督、イスラエル、2003、@カトルザ)
昨日のアモス・ギタイもそうだが、なぜかこのところイスラエル映画がよくかかっている。ギタイの新作は本国では2週間で上映打ち切り、批評も興行成績もさんざんだったらしいが、こちらはトルコ、イスラエル、ドイツの3国に話が及ぶ「大作」で、フランスでやるくらいだから本国での評判もよかったのだろう。ナチス戦争犯罪者を祖父に持つドイツ人の姉弟と、イスラエルの特殊警察Mossadのメンバーの男との触れ合い。男が暗殺をためらった祖父を、孫が自ら手を下し、その姉と男が結ばれて「ハッピーエンド」。おぞましい。こんな国で映画を撮っているアモス・ギタイはやっぱり偉いのか。