cinema

去年最後に見たのは、一時帰国中に見た『キングコング』。

"Les Amants réguliers", Philippe Garrel, 2004. 3時間、モノクロ。「『革命前夜』、見た? −−いいや。−−(クロチルド・エスム、キャメラを振り向いて)ベルナルド・ベルトルッチ」

・『秋日和』 ・『秋刀魚の味』

"CACHE", Michael Haneke, 2004 けっこういいところもあったけどちょっと狙いすぎのところがハネケの悪い癖が出たという感じ。

書きそびれていた映画を補足。 ・"Un jour sans fin" (Groundhog Day), Harold Ramis, 1993. ・『父ありき』 ・『お茶漬けの味』 ・『彼岸花』

『生まれてはみたけれど』小津安二郎

『浮草物語』、小津安二郎、1934. 映像を見せる前にカルトンで文字だけ先に出すというテクニックが一箇所あった。床屋のシーン。どんな台詞だったかは忘れてしまった。

『東京の女』、小津安二郎、1933. 弟の良一(江川宇礼雄)が制服を着て家を出た後に、姉(岡田嘉子)の職場を巡査が訪れるシーンが続くが、その制服姿と顔が良一にそっくりなのでちょっと混乱した。

"La prise de pouvoir par Louis XIV", Roberto Rossellini, 1966. あまり観る機会もなさそうなロッセリーニのテレビ作品が上映。やけに客が多くて驚く。

"Une aventure", Xavier Giannoli, 2005. 夢遊病のリュディヴィヌ・セニェに恋をした、ビデオテーク勤務の青年。夢遊病は18世紀の動物磁気の興隆と深い関わりのあるテーマであり、心霊主義の霊媒とも深い関係があるので、気にかかっていたところ。でもまあこ…

"Bloken Flowers", Jim Jarmusch, 2005 なぜかあまり期待していなかったけど、薔薇色の封筒が投函されてから配達されるまでをたどった最初のシーン(キャストにジュリー・デルピーの名が出てきてびっくり)から引き込まれた。

"Steamboat round the bend", John Ford, 1935 近所でやってたジョン・フォード小特集、観たことのある作品にようやく遭遇。でもほとんど忘れていたけど。これは蝋人形ものでもあったか。

"The prisoner of shark island", John Ford, 1936 脱獄もの。昨日の一作と合わせて、リンカーンの若者時代と最晩年が完結?

"Young Mr. Lincoln", John Ford, 1939. 裁判もの。

"The birth of a nation", D. W. Griffith, 1915. やっぱりリリアン・ギッシュよりもミリアム・クーパーのほうが好きだ。

"The Lost Patrol", John Ford, 1934. 見えない敵と戦う砂漠の戦争映画。

『茶の味』石井克人監督、@Katorza 見逃していた作品がカトルザで再映。

"Mr. and Mrs. Smith", Doug Liman, @Gaumont お互いが殺し屋であることを知らずに結婚した夫婦。お互いの秘密が意外と早くばれてしまったのでどうなるかと思ったが、その後の衝突そして和解を、ありきたりの夫婦生活になぞらえて面白おかしく描いていて、そ…

"La guerre des mondes", Steven Spielberg, @Gaumont 『宇宙戦争』をもう一度見直す。今度は仏語吹き替えヴァージョン。観れば観るほどとてつもない映画である。『A.I.』を見直す必要あり。

"L'avion", Cedric kahn, @Gaumont 全体の半分くらいが「アメリカの夜」による夜間のシーンというのがすごい。前作「赤信号」で風格を漂いさせはじめたセドリック・カーン、今回は余裕すら感じさせる。イザベル・カレはよかったなあ。

"Star wars episode III", George Lucas, @Gaumont 夢のなかで妻が死んだからといって、どうしてそれだけで彼女の死をあそこまで確信しなければならんのか。いくら「母親が死んだときと一緒」だからといったって。いやむしろ、夢が無意識の欲望の発露だとす…

"La guerre des mondes", Steven Spielberg, @Katorza NYからボストンの間で繰り広げられる「宇宙戦争」。トム・クルーズがクレーン操作の名手であることを冒頭で示しておきながら、それがプロットにまったく活用されないのはなぜか。

"Whisky Romeo Zulu", Enrique de Pineyro, @Katorza アルゼンチン映画。奇をてらった演出に、くだらない恋愛エピソードなどを盛り込んで、素材を殺したという印象。主人公の飛行機への愛にテーマを絞るべきだったのでは。

"Les invisibles", Thierry Jousse, @Concorde おじいさんおばあさんの10人くらいの団体が客席を占めていてびっくり。この映画館、エンドタイトルを楽曲名が出ているあたりでブチンと切りやがった。

"Deux hommes dans Manhattan" Jean-Pierre Melville, 1959, @Cinematographe NYの一夜の追走劇。失踪した国連使節を追うふたりの男、その彼らを追跡するひとりの女。すべてが終わったあとのカメラマンの、朝もやのなかの狂気交じりの笑い声。興奮するほどの…

"Batman Bigins" Christopher Nolan, @Katorza いきなり冒頭で「トラウマもの」であることが明らかになり、テンポの悪い前半も退屈したが、後半以降はなかなか引き込ませる。

"Crazy Kung fu" Stephen Chew @Gaumont ナルシシズム映画。

"Lemming", Dominik Moll, @Katorza カンヌのオープニングで上映されて以来いい評判をほとんど聞かなかったので観に行くのが遅れてしまったが、これがかなりよかった。強いて欠点を挙げれば、シャルロット・ランプリングの見た目の怖さに頼りすぎて、彼女が…

"L'interprete", Sydny Pollack, @Katorza ニコール・キッドマンはぜんぜん通訳には見えなかったけれどそれはそれでよかった。前半やや退屈で結末は臭すぎるけど、中盤の山場はかなり手に汗を握った。

"The World", Jia Zhang-Ke, 2004, @Katorza ジャ・ジャンクー待望の新作。なんだか狙いすぎという感じ。期待が大きすぎただけにやや残念。もちろんしびれるシーンもいっぱいあったけど。