"Star wars episode III", George Lucas, @Gaumont
夢のなかで妻が死んだからといって、どうしてそれだけで彼女の死をあそこまで確信しなければならんのか。いくら「母親が死んだときと一緒」だからといったって。いやむしろ、夢が無意識の欲望の発露だとするならば、妻の死を願っているアナキンの無意識と、それを抑圧しようとする超自我との戦い、ということだったのか。確かに結局パドメはアナキンがダース・ヴェーダーになっちゃったからこそ死んじゃったんだし。つまり無意識が結局勝利を遂げてその欲望を達成したということか。などと書いているうちに意外と面白かったような気がしてきてしまったが、肝心のその夢の映像が笑っちゃうくらい稚拙だったし、戦闘シーンも最初の10分くらいのやつが結局一番マトモで、あとは間延びした印象。やはりスピルバーグ先生のほうがよっぽど偉大だと再確認したのだった。