『Mon ami Machuca』(Andres Wood監督、2004、@カトルザ)
チリの映画。フィルムの質感というか、色がよかった。ビクトル・エリセのフィルムを思わせるような。1973年、ピノチェトによるクーデターの起きた激動のチリを、少年の視点から描く。この時代を正面から扱ったはじめての映画だとのうたい文句で、確かになじみの薄い歴史が繰り広げられるのだが、にもかかわらずやたらと既視感を覚える光景が続くのはなぜか。ただ目新しければそれでいいというわけでもないのだが。