『La Blessure』(Nicolas Klotz監督、@カトルザ)
最後の場面、No man's landとでもいった趣の荒れ地を進むトラックの荷台に載せられた男が、ザンビアからヨーロッパへの旅程を語るシーンが素晴らしい。「持ち物を何から何まで肌身から離さなければならない、金なんてなんの役にもたたない、金を持っていればそれで出所がばれる、ザンビアの金を持っていたらお前がザンビアの人間なのがばれる、コンゴの金だって同じことだ、すべての跡を消さなければならない。」ジャン=リュック・ナンシーらのテクストを収録した同タイトルのCDつき書籍もアルテから発売中。